歪んだ愛の結末は。

私が目をつぶったと同時に、感じたのは首への違和感だった。

「あけてもいいぞ。」

男は真顔のまま鏡を差し出した。

「な、なにこれ...。」
言葉がでないとは、まさに今の状況がぴったりだと思う。


鏡に写ったのは、私の首にはめられた真っ赤な首輪だった。

何度もさわってみるけど、やっぱりそれは革製の真っ赤な首輪。
真ん中には黄色い鈴もついている。

私が男の方を見ると、彼は私の首輪とベッドの足を紐で繋げていた。

「う、うそでしょ...。逃げられないじゃん。」

私が無意識に呟いた言葉を男は聞き逃さなかったようだ。
私の方を見て薄ら笑いを浮かべた。