「ごめん。」

「ごめん。」

「ごめん。」

俺は腕の中にいる彼女に何度も何度も謝った。

こんなの自分勝手だって言うのはわかってる。
いきなり監禁して、傷つけて、火傷まで負わせた。

でも...

「もう、いなくなるのは嫌だ。」

嫌われたくない。普通に笑い合いたい。
莉菜と一緒にあのときに戻りたい。