「あの子が壊れたりでもしたら許さないから。でも、その前に俺達が貰っちゃうか。」

俺達...か。

「はやくいけよ。」

俺は言い返す言葉も見つからず、唇を噛み締めた。

「はいはーい。」

陸は俺の部屋から出ていった。


「...莉菜は誰にも渡さない。」
陸のいなくなった部屋で俺は小さく呟いた。