「ふざけるな...。」

俺は蓮の胸ぐらを掴んだ。
どういうことだよ。

「俺逹、約束したんじゃなかったのかよ!?」

だめだ、いつもの俺に戻れない。
心の中にたまったドロドロしたものが溢れ出すようだった。

蓮は俺の問いに答えようとせず、莉菜ちゃんの方に視線を向けた。

「お前が俺を罵ったて構わない。莉菜がいてくれるのなら。」

俺には関係ない。そうだ、無関係だ。
落ち着け、落ち着け。
いつもの俺みたいに笑え。

「なに、それ本気でいってるのー?もういいや。俺、今日は此所に泊まってくからー。」

俺は蓮の胸ぐらから手を離し、部屋を出ていった。


莉奈ちゃん、薄情な俺でごめんね。
約束、守れそうにないや。