「あいつも不器用だからねー。蓮のこと怖い?」

私は小さく頷いた。

「でもねー。莉奈ちゃんが床に倒れてるのみて、すっごく焦ってたんだよー。」

え...?
じゃあ、あの声は...蓮?
いや、でもあんなに余裕っぽいのに...
全然想像できないかも。

「あ、信じてないでしょー。」

水木さん、おもしろい人だなぁ。

「んじゃ、俺はそろそろいくね。ちゃんと寝るんだよー!」

水木さんは立ち上がった。

「ありがとうございました。楽しかったです。」

私は笑顔で水木さんにお別れをいった。
また会えるといいな。