大きなシャンデリアに高そうな長椅子、テーブルまである。

「ここは俺の家、で、俺は神埼蓮。莉菜の家は今日からここだ。」

そう言って、男は私の頭を優しく撫でた。

「な、なんで私の名前知ってるんですか!?家に返してください!」

私は男の手を払い除け、睨み付ける。
臆病な私にしては良くできた方だと思う。

すると、さっきまで優しく笑っていた男の顔が一気に歪む。

「最初は躾からか。」

男は私を軽々と持ち上げ、肩にかついだ。

「は、はなしてくださいっ!」

バタバタと暴れてみるけど効果ナシ。