私は空になったお皿を見てベッドにねっころがった。


「あの、佐伯さん、お風呂入ってもいいですか?」
昨日からずっとお風呂入ってないせいで変な感じ。

「浴室なら、莉菜さんの部屋についてるので、自由に使ってください。」

佐伯さんはドレッサーの横にあるドアを開けた。
覗いてみると、大きな鏡に磨かれた洗面所、奥にはわたしの家の倍以上の浴室が...。

「すごい...。」

改めて実感したけどやっぱお金持ちなのかな。

「着替えはかごにはいっているので。」

そう言って、佐伯さんは脱衣所を出ていった。