歪んだ愛の結末は。

「お、おいしぃ....。」

佐伯さんが持ってきてくれたクッキーはサクランボのジャムがちょこんと乗っていた。

「ありがとうございます。」

ぎこちなく笑う佐伯さんにキュンとしたのは気のせい...。


「では、私は仕事があるので...。」

佐伯さんはわたしに背を向け、部屋を出ていこうとした。


ま、まって...。


「りな、、、さま?」

気づいたら佐伯さんのスーツの裾を握っていた。