歪んだ愛の結末は。

「何処に行くんだ?」

一瞬にして男の顔が曇った。

「は、はなしてっ!」

もう、やだ...!
私は家に帰るんだもん!

「...。」

男は私の腕を握る力を強くし、嬉しそうに目を細めた。


「昨日の隠したのか。」
男は私の耳元で囁き、Yシャツに手をかけると、そのまま乱暴に引っ張る。
ブチブチと呆気なく外れていくボタン。

そして、Yシャツのしたには佐伯さんが治療してくれたガーゼ。
男は容赦なくガーゼをめくる。