私は蓮の背中を見つめた。

「ヒナじゃないよ....莉菜だよ。」

私は蓮の背中にそっと触れる。

蓮は私の方を振り返ると、目を丸くし、きつくきつく、抱きしめた。

「愛してる、愛してる、愛してる、愛してる」

蓮は何度も何度も繰り返す。

「もう、離さないから。」

蓮は私の耳元で呟いた。

私が蓮の顔を見上げようと、顔を上にあげると生暖かい感触。

蓮の顔がめっちゃ近くに見える。

....キスされてるっ!?