歪んだ愛の結末は。

「りな、おはよー。」

目を擦りながら、お兄ちゃんも上半身を起こす。

「よく眠れた?」

私は小さくうなずき、ベッドから降りた。

「顔洗ってくる。」

私が一歩踏み出す度に鳴る鎖の擦れる音。
嗚呼、懐かしい。
この匂いも、景色も音も....すべての感覚が甦ってくる。