歪んだ愛の結末は。

もし、この階のエレベーターのボタンが低かったら...。

そんな淡い期待を抱いたけれど、やっぱり同じ高さ。
このエレベーター私が逃げられないように細工したの?

でも、今はそんなことよりも逃げることの方が大切。

私は近くにあった部屋に転がり込んだ。
その部屋は6畳ほどの物置のような部屋だった。
たくさんの段ボールに紙の束、変てこな形をした楽器までおいてある。


「りなー?でてこーい。」

彼の声が廊下から聞こえた。

やばいっ!!どうしよう!?
何も考えないで入ったからこの先のことなんて全く考えていなかった。