「今日の夕飯は何がいい?」

「蓮のところに....。返して。お礼を言わなくちゃ....。」

蓮が私を支えてくれてたのに、私なんにもできてない。
全部思い出したって言って....それから....

「さっき、僕言ったよね?僕以外の名前を呼ぶなって。」

お兄ちゃんが私の頬に両手をあてた。
少しだけ、お兄ちゃんの手が冷たくて、無償に悲しくなった。
何故かはわからない。

「莉菜は僕の隣でお仕事手伝ってくれるんだよね?」

昔、そんな約束、したかもしれない....。