歪んだ愛の結末は。

どこに何があるか何て全くわからないから、とりあえず廊下の端まで来てみたけど...階段がない。

そして、その代わりについているのがエレベーター。
普通だったらエレベーターに乗って逃げればいいだけのはなしなんだけど、何故かエレベーターのボタンが背伸びをしても届かないほど上の方にある。
私の身長はだいたい153くらいだから平均より少し小さいくらいなんだけど、ボタンが押せないってありえないよね?

仕方ない。反対側にいこ。
私はしょんぼりしながらも走って反対側へ向かおうと、背を向けようとした瞬間。

エレベーターのランプが光った。

「...え?」

まさか、誰かがエレベーターを使ってる?

目の前のランプはどんどん上がっていく。
どうやら、ここは8階。
今、エレベーターは3階まで来ている。
この階に止まる確率は低いだろうけど全く無いとは言い切れない。
私は全速力で廊下の向こう側へと走り出した。