歪んだ愛の結末は。

着いたのは、西園寺家の本邸だった。
別邸の2倍近くある気がする。

「本邸に移されたのかよ....。」

「みたいだねー。昨日聞いた話なのに、裏では進んでたのかねー。」

「そうみたいですね。でも、入れるのでしょうか。」

「問題はそこだよなー。」

確かに、綾都なら一歩も敷地にいれてくれなさそうだ。

「まぁ、任せておきなさい。」

親父はそう言って、インターホンを押した。
しばらく話したあと、

「入っていいそうだ。」

すると、目の前の大きな門がゆっくりと開いた。