歪んだ愛の結末は。

「り.....なぁ.....い...ら..な......い。」

莉菜の頬に一筋の涙がこぼれた。
莉菜は、真っ赤に染まったカッターを握り直した。
そして、大きく振り上げた。

「やめろっ!!!!!」

俺は莉菜の手からカッターを奪い、抱き締めた。
「やめてくれ。....いなくなんなよ。」


「だ.....め..れ.ん.....く...ん。く....るし....な..る。」

何でそんなこと言うんだよ。

「俺は苦しくないから。もう、やめて。」

それでも莉菜は俺の手からカッターを取り替えそうと手を伸ばしている。

「聞いて。俺は莉菜を愛してる。あんな女とは違うっ!!」

「れ...く..ん....り..なぁ....い....しょ....だ....め。」

そう言って、莉菜は気を失った。