歪んだ愛の結末は。

手には白いはなの冠が握られていた。
俺は何事もなかったかのように、笑う。
莉菜は少し、悲しそうな顔をした。


「あ、ごめんな。俺が言ったんだよな。作り笑いはするなって。」

俺は優しく莉菜の頭を撫でた。

莉菜は嬉しそうに笑ってから小さく頷いた。
「お.....じょう....び..お...め.....で.....と」

掠れる声で一生懸命に話している。

『お誕生日おめでとう』と、言ったんだろう。

俺の誕生日はまだ先、1週間後だ。
もう一年か.....。
でも、そう考えると俺は莉菜と会って半年も過ぎたんだな。