歪んだ愛の結末は。

そういえば、火傷したところどうなったんだろう。
私はきちんと着せられた制服のボタンを外す。
そこには、火傷のあとはなく、白いガーゼが当てられていた。

「火傷によく効く塗り薬を使いました。」
まるで、自分がしたかのように顔を歪ませる佐伯さん。
....本当にいい人だなぁ。

「あの、私はなんで此所に連れてこられたんですか?」
多分、あの蓮とか言う男には話が通じないだろうから佐伯さんに聞くしかない。

「それは...。」
佐伯さんは何かを躊躇うように眉間にシワを寄せた。

「すみません。私の口から言うことはできません。」

「そうですか。」

残念だけど、仕方ないよね...。
此所から逃げ出す方法を早く考えなきゃ。