「今日はここまでですね。夕食の準備をしてきます。」

使用人はそう言ってでていった。
そして、入れ違いに入ってきたのは中学生くらいの少年だった。

「お兄ちゃんっ!」

私はそう言って抱きついた。

「こら、莉菜。使用人さんがいる時は言葉遣いには気を付けないとダメだよ。」

お兄ちゃんは使用人さんがでていったことを確認し、私に耳打ちをした。
私は素直に頷いた。

「うん、いい子だね。」

「今日は、なんのお話聞かせてくれるの??」

「今日はね、動物園のお話してあげる。」

こんな異常な日々が私の日常だった。