「この部屋に来て全部思い出した?」

私は無言のまま。

「過去は変えられない。知らないことは罪。」

綾都の言葉は頭に入らなかった。

「僕との約束を忘れる事も罪だよ。」

聞きたくない。
全て忘れていたい。
許して.....。

「もう、やめて.....お兄ちゃん。」

私は力なく呟いた。