「蓮になつくのは予想できてたけど、ここまでだったとはね。」

がたいのいい男は蓮を階段の端に置いた。

「蓮っ!起きてよ!!」

「莉菜?無駄だよ。強めの麻酔で眠ってもらってるから。」

麻酔...?怪我はしてないんだよね。
.....よかった。

「じゃ、いこうか。」

「え、なにいってるの...?そう言えば貴方は誰....?」

「説明はついてからね。おやすみ莉菜。」

男が私の鼻に布を当てた。

「な、なにするの....!?」


私は男が笑った顔を最後に意識を手放した。