莉菜が俺の目の前で倒れたのはこれで2回目。
もっと前のもカウントすれば4回目か。

多分、昔みたいに発作を起こしたんだ。
俺は陸を呼ばずに莉菜を車に戻した。

あいつ、俺が此処に連れてきたって知ったら怒るだろうな。
実際俺がしたことはなんの意味も持たなかった。

ただ、昔の俺を思い出してほしかった。
俺のわがままのせいで莉菜は倒れた。




「思い出したら壊れるよな。」

俺は頬をつたう涙を止めることができなかった。

「......残り1ヶ月。」