目が覚めると車の中だった。

「起きたか。」

「...うん。蓮くん。」

蓮の顔を覗きこんでみると、その瞳は微かに驚きの色を見せた。

「春君、りっくん、ヒナちゃん。....ごめんなさい。」

ごめんなさい。
ずっとずっと気づけなくて。

「どこまで思い出したんだ?」

蓮は私を見ずに車を運転し続けた。

「みんな、友達だったんだよね。」