re:START〜また、君と、

思わず顔を逸らす


これ以上ドキドキしたくない


「・・・帰って


私なら大丈夫だから」


「変わらないな・・・


そうやって意地を張る所」


ドキン ドキン・・・


そんなんじゃない


だけど・・・自分でも


わからなかった


手が少しだけ震えていた


「意地なんて・・・張ってない」


すると 拓巳の掌が


私の頰に触れた


「・・・具合悪いなら


寝てなきゃだろ?」


「起こしたくせに・・・」


熱のせいなのか ドキドキのせいか


どっちかわからなかった


顔が赤いのが 自分でも


わかっていた


「無理・・・すんなよ?


何か食べたか?」


そう言いながら 拓巳は


立ち上がった