re:START〜また、君と、

「俺のせいで・・・


風邪引かせたから」


「・・・」


拓巳のせいじゃない


「入って・・・


いつまでも立ってると


変だから」


私は 拓巳を中に入れた


まだ少し だるい・・・


これ以上 動けない


口に手を当てる


「美玲?」


「・・・気持ち悪い」


もうダメだ


その時 身体が浮いたのがわかった


「少しガマンして」


顔を上げると 拓巳の顔がある


ドキン ドキン・・・


なんか ぼーっとする


寒い・・・


ぎゅ


私は 拓巳の服にしがみ付いた


手が震えているのがわかった


「寒い・・・」


「大丈夫・・・そばに居るから」


拓巳の声が遠くに聞こえた