re:START〜また、君と、

・・・ーン


ピンポーン・・・


うるさいな 誰?


インターホンの音で


目が覚めた


近くにあった時計を見ると


11時半を差していた


少しだけ身体が軽くなっていた


ベッドから降りて


部屋を出て 手すりにつかまりながら


階段をおりる


玄関の前に立って


靴を履き ドアを開ける


ガチャ


「美玲・・・」


そこに立っていたのは


拓巳だった


なんで・・・居るの?


「・・・なんで?」


「詩織から・・・風邪で


休んだって聞いて


学校 早退きしたんだ」


そう言いながら 拓巳は


安心したような顔をしていた


ドキン


こんな姿・・・見られたくなかった


恥ずかしくなって


少し俯きながら 手ぐしで


髪を整える