・・・放課後


私は 学校を出て


駅とは反対方向に向かった


少し 緊張する


どうって事ないのに


しばらくすると 拓巳の学校の


近くに着いた


意外と迷わなかったな・・・


スマホを出して


拓巳にLINEをする


【今 近くだけど】


【わかった】


それだけ?


私 ここに居ていいのかな?


思わず俯く


「もしかして 沢野さん?」


その声に 少し顔を上げると


見た事のある人が居た


中学の時 拓巳と別れろって


言っていた女子・・・


「・・・」


「もしかして まだ拓巳君が


好きなの?


てか ストーカー?」


ドクン ドクン・・・


やばい 泣きそう


「キモいんだよ!


拓巳君の事 いい加減


諦めろよ」


「俺がなんだって?」


声のする方を見ると


拓巳が立っていた