もう2度と 傷付けない


「・・・放して」


「ごめん 出来ない」


放したら・・・美玲は悲しむ


それだけは 嫌だった


わがままだってわかってる


だけど・・・今は放したくない


すると 美玲は俺の腕に触れて


自分から放れた


そして 振り返る


「・・・出来ない約束


しちゃダメだよ」


そう言いながら 美玲は


少し俯いていた


そんなんじゃない・・・


でも 俺のわがままで


美玲を傷付くなら


それでも・・・悲しい時は


そばに居てやりたい


「詩織の事 泣かせないで?」


そう言って 美玲は


公園を出た


気が付くと スマホは鳴り止んでいた


俺は・・・どうすればいい?


別れてからずっと


美玲を忘れた事はなかった


それぐらい 好きだから