re:START〜また、君と、

ブランコから立ち上がり


美玲の前に立った


「何があっても・・・


今度こそ 守るから」


「・・・拓巳」


だから 何も心配しなくていい


これ以上 美玲が悲しんだり


傷付くのは見たくない


すると ポケットに入っている


スマホが鳴った


【詩織】


詩織からの電話・・・


「電話・・・出なよ


詩織でしょ?


私 帰るから」


そう言いながら 美玲は


ブランコから立ち上がって


公園を出ようとした


「・・・美玲!」


ぎゅ


美玲を後ろから抱き締めた


手に持っているスマホは


鳴り続けていた