---拓巳side---
『・・・助けて 拓巳』
美玲の今にも泣きそうな声
時計を見ると まだ下校時間じゃない
でも 今すぐ美玲に会いたい
「わかった・・・ 学校抜け出せるか?
近くの公園で待ってて」
『・・・うん』
電話を切って 鞄に教科書や
ペンケースを入れる
「おい 拓巳? 何してんだ?」
声をかけてきたのは
クラスメートの 冴木 陸(さえき りく)
「悪い・・・早退するから
うまく言っといて」
そう言いながら 俺は
鞄を持って 教室を出た
『助けて』
何度も美玲が俺に言っていた
あの時も・・・
俺の足は 早歩きになっていた
気付いたら 玄関に居て
靴に履き替えて 学校を出た
『・・・助けて 拓巳』
美玲の今にも泣きそうな声
時計を見ると まだ下校時間じゃない
でも 今すぐ美玲に会いたい
「わかった・・・ 学校抜け出せるか?
近くの公園で待ってて」
『・・・うん』
電話を切って 鞄に教科書や
ペンケースを入れる
「おい 拓巳? 何してんだ?」
声をかけてきたのは
クラスメートの 冴木 陸(さえき りく)
「悪い・・・早退するから
うまく言っといて」
そう言いながら 俺は
鞄を持って 教室を出た
『助けて』
何度も美玲が俺に言っていた
あの時も・・・
俺の足は 早歩きになっていた
気付いたら 玄関に居て
靴に履き替えて 学校を出た


