re:START〜また、君と、

こんな顔・・・してたんだ


映っていたのは


今にも泣きそうな顔だった


私はその場にしゃがんだ


本当・・・何やってるの?


バカみたい


「お客様 大丈夫ですか?」


水族館のスタッフの人が


心配そうに聞いて来た


「・・・はい」


私は ゆっくり立ち上がり


近くのソファーに座った


「美玲!」


ドキン


見ると 拓巳が走って


やって来た


「はぁ・・・よかった


顔色が良くなかったから


もしかしてって思って


探してたんだ」


そう言いながら 拓巳は


息を整えていた


「・・・詩織と祐介君は?」


「先に外出てるって」


私達は 周りから見たら


どんな風に見えるかな?