re:START〜また、君と、

詩織は 本当に楽しそうに


少しはしゃいでいた


私は そんな詩織と拓巳を


少し後ろから見ていた


「美玲さん?」


隣から祐介君の声がして見た


すると 祐介君は心配そうな顔をして


私を見ていた


「無理・・・してないですか?」


「え?」


「きっと あの人


自分と兄貴がイチャこいてる所


美玲さんに見せびらかしたかった


ように思えるんですけど・・・」


「・・・」


何も言えなかった


ふと 大きな水槽の前に止まる


そこには たくさんの


魚が気持ち良さそうに


泳いでいた


「・・・水族館って


久々に来た」


だけど なんだか少し


悲しい・・・


今にも泣きそうな気分