なんか・・・やだな


いくらなんでも


友達と元彼が 目の前で


楽しそうにしているの


見るんだから・・・


私は 廊下に出て


窓の外を見ていた


「美玲さん」


名前を呼ばれて 振り返ると


祐介君が立っていた


「・・・祐介君」


「日曜の事・・・聞きましたか?」


そう言うと 祐介君は


心配そうな顔をしていた


「・・・うん ちょっと


ビックリした」


「大丈夫ですか?」


「・・・わかんない」


大丈夫かどうか 自分でも


わからなかった


だけど いつからか


自己嫌悪になりかけていた


「・・・俺 美玲さんの


落ち込んでるの見たくない」


「え?」


ぎゅ


祐介君は 私の手を握った


「・・・祐介君?」


「俺の前では 無理しないで


下さい」


ドキン


無理なんて・・・してない


「ありがとう・・・


優しいね でも私なら大丈夫だから」


私は 祐介君に笑ってそう言った


「・・・優しくなんて


ないから もし美玲さんが


泣いていたら 俺 すぐに


飛んで行きますから」


「うん・・・ありがとう」


ちょっと・・・大袈裟かな?


でも 祐介君が私を元気付けて


くれようとしてくれたのが


わかった