だけど 兄貴の前では


笑っていた


なんだか 無理して笑っている


そんな風に見えた


だけど・・・さすがに


黙って見てられなかった


美玲さんは いつも


兄貴の前では 無理して


笑っている・・・


毎日のように 呼び出されて


そんな彼女を見るのが


逆に辛かった


俺は 兄貴を裏庭に呼び出した


「なんだよ? 話って・・・」


「・・・兄貴さ 美玲さんの事


本当に好きなの?」


「当たり前だろ? てか


なんでお前から


美玲の名前が出てくるんだ?」


俺は 兄貴に美玲さんが


毎日呼び出されているのを話した


「・・・そっか やっぱり」


「やっぱりって・・・


兄貴 気付いてたのかよ?」


気付いていたなら なんで


助けに行かないんだよ