re:START〜また、君と、

「えっと・・・祐介君だっけ?」


ドキン


名前を呼ばれただけなのに


またしても 変な感じになる


どうしちゃったんだよ?


「・・・はい」


「私・・・拓巳に迷惑かけたくないの


言ったら 心配するから


だから お願い」


そう言いながら 美玲さんは


頭を下げていた


「・・・わかりました


兄貴には 黙っておきます


でも 先輩は気を付けて下さい」


「先輩・・・か


なんかちょっとくすぐったいな


美玲でいいよ」


髪を耳にかけながら


彼女は少し笑っていた


ドキン ドキン・・・


「それじゃあ・・・えっと


美玲さんでいいですか?」


「うん・・・祐介君」


この時から 俺は彼女に・・・


美玲さんに惹かれていた