「俺も・・・驚いた


詩織の友達が美玲なんて」


拓巳は 私の向かいの椅子に座った


「詩織は 知らないんだよね?


私達の事・・・」


「ああ・・・知らない」


水の入ったコップを


持つ手が少しだけ震えていた


落ち着かなきゃ・・・


その時 詩織が戻って来た


そのまま詩織は


拓巳の隣に座る


「・・・ごめん


私 用事思い出したから


帰るね?」


「え? 美玲?」


私は 椅子から立って


ファミレスを出た


胸に手を当てると


ドキドキ言っていた


「なんで・・・会っちゃうの?」


別れを言い出したのは


拓巳の方なのに