re:START〜また、君と、

私は 少し笑いながら


そう言った


「優しくしないでって


言っても・・・無理だよね?


拓巳は 優しいから」


「・・・美玲」


「もう・・・ここでいいよ


送ってくれて ありがとう」


その場を走り去った


忘れるのは 簡単じゃない


だけど・・・辛い


拓巳の事 好きになっちゃ


いけないから


途中で止まって 膝に手を置いた


顔を上げると 公園があった


ここ・・・拓巳に告白した場所


私は 公園に向かっていた


変わってない・・・


少し懐かしいな


ブランコに乗って 軽くこいだ


ギィ・・・


私・・・何やってるんだろう?


「美玲さん?」


その声で 顔を上げると


祐介君が立っていた