re:START〜また、君と、

家までの道のりを


一緒に歩く


「・・・」


「・・・」


会話・・・ない


当たり前か


でも こうやって一緒に帰るの


中学以来だな


別れてからは 帰らなかった


「あのさ・・・」


「え?」


拓巳に声をかけられて


ビックリした


「こんな風に・・・帰るの


久々だよな?」


「あ・・・うん」


同じ事 思ってたんだ


「美玲・・・ごめんな?」


拓巳が止まって 謝ってきた


なんで謝るの?


「あの時・・・守れなくて」


ドクン


あの時・・・


『拓巳君と別れろよ!』


『あんたのせいで


拓巳君に振られたんだから


責任とりなさいよ!』


何をしても・・・責められる


どうすれば よかったの?


「もう・・・いいよ


過ぎた事だし


気にしてないから」


そうでも言わないと


拓巳に迷惑をかけてしまう


それだけは嫌だった