学校が終わって


駅前のファミレスに向かう


詩織には用事があると言った


ファミレスに着いて


中に入る


すぐに拓巳を見つけた


「・・・お待たせ」


「ああ・・・突然ごめんな?」


私は 拓巳の前の椅子に座る


なんか・・・変な感じ


「・・・どうしたの?」


「俺さ・・・ずっと


後悔してたんだ」


ドクン


それは 別れた事?


「美玲が俺の事


恨んでも仕方ないって思った


だけど・・・あの時


ちゃんと美玲を守れたらって


何度も思ったんだ」


そう言いながら 拓巳は


アイスティーの入った


グラスを持って飲んだ


「・・・なんで そんな事」


一瞬だけ声が震えた気がした


「いつか・・・詩織には


話そうと思ってる


俺は今でも 美玲が好きなんだ」


ドキン


そんな・・・なんで


「・・・今更そんな事言わないで」


本当は・・・私だって


まだ拓巳を忘れられない


別れてから・・・ずっと


想っていたから