re:START〜また、君と、

私は 離れたかった


「あの・・・私 やっぱり」


「拓巳! お待たせ・・・って


美玲も一緒?」


ドキン


声のする方を見ると 詩織が


不思議そうな顔をして


やって来た


どうしよう・・・


「詩織・・・あの 私」


ぎゅ


拓巳が私の手を握った


何か 言い訳しなきゃ・・・


「なんで・・・2人が居るの?」


詩織の声が 少しだけ


悲しくなっているのがわかった


思わず俯いてしまう


「・・・詩織 俺 ずっと


黙っていた事があるんだ」


その言葉に 目を見開く


ダメ・・・やっぱり


だけど 声が出て来ない


「何? もしかして・・・美玲と一緒なのと


関係あるの?」


ドキン ドキン・・・