re:START〜また、君と、

落ち着こうと 小さく深呼吸をする


でも・・・ドキドキは


落ち着いてくれない


「美玲? 言って?」


優しく 囁くように拓巳は言う


お願い・・・これ以上


ドキドキしないで


「・・・拓巳の事が 好き・・・です」


「やっと 言ってくれた・・・


ごめん 試すような事して」


そう言うと 拓巳は安心したように


笑いながら 私の頭を撫でた


「・・・」


「俺も・・・美玲が好きだよ」


ぎゅ


今度は 抱き締めながら言った


「・・・うん 知ってる」


拓巳は 私の肩をそっと押した


「やっぱり・・・俺から詩織に話すよ


俺が好きなのは 美玲だって」


何度も 詩織に話そうとした