私は わがままだ


自分の気持ちがはっきり出来ない


すると 祐介君が


手を差し出した


「・・・そろそろ帰ろう?


送るから」


「うん・・・」


私は 祐介君の掌に指を置いた


そのまま手を繋いだまま


家まで送ってくれた


「・・・」


「・・・」


何か・・・話さなきゃ


もう少しで 家に着いちゃう


帰りたく・・・ないな


なんて わがままだよね?


「祐介君・・・」


「ん?」


ドキン ドキン・・・


「・・・もうちょっとだけ


歩かない?」


ダメ・・・かな?


もう 薄暗いし


「うん いいよ・・・」


「え?」


「美玲と・・・もう少し


一緒に居たいから」


そう言いながら 祐介君は


繋いだ手に少し力を入れた