re:START〜また、君と、

拓巳の事は 本当に好きだった


別れたくなかった・・・


だけど これ以上


好きになったら いけない


そんな気がした


膝に手を乗せて 息を整える


私・・・本当に何やってるの?


さっき堪えていた涙が


溢れ出した


泣きたくないのに・・・


「大丈夫?」


声をかけられて 顔を上げると


知らない男の人が4人立っていた


「・・・はい 大丈夫です」


「てか 女子高生じゃん


失恋でもした? なら俺等が


慰めてあげよっか?」


「本当に・・・大丈夫なので」


ガシ


突然 腕を掴まれた


「いいから! 慰めてやるよ!」


「やめて! 離してよ!」


そう叫んでも 離してくれない


「何やってんだよ!?」


声のする方を見ると 拓巳が


息を切らして立っていた