「・・・ごめんなさい」


ガシ


突然 腕を掴まれた


「美玲の事・・・ずっと


好きだった


前にも言ったけど


別れた事 後悔してた


今度こそ・・・守れると


思ったのに」


「・・・わかってる」


本当は わかってる


だけど もう後戻りは出来ないの


どうする事も・・・出来ない


拓巳は 私の腕を離す


「・・・拓巳の事は 好きだった


でも もう戻れないの


こんな形で 裏切って・・・


本当にごめんなさい」


泣きそうなのが わかった


「・・・美玲」


「じゃあね・・・」


少し笑って 公園を出ようとした


ぎゅ


後ろから拓巳に抱き締められた


「・・・行くなよ 祐介と


付き合わないで欲しい」


「・・・ごめんなさい」


拓巳から 離れて


走って公園を出た