re:START〜また、君と、

少しだけ・・・焦っていた


兄貴に何か言われるって


わかっていた


「あの・・・祐介君?」


美玲の声にはっとした


早歩きをしていた足を止める


「・・・ごめん」


「ううん・・・大丈夫」


美玲の方を振り返ると


俯いていた


「・・・大丈夫か?」


「・・・多分」


大丈夫な訳ないよな・・・?


「あのさ・・・まだ兄貴の事


好きなの?」


「え?」


ビックリしたように 顔を上げて


目を見開いている


わかりやすいな・・・


「・・・どうして?」


「ちょっと・・・聞きたかっただけ」


これじゃあ 束縛みたいだな


でも・・・聞きたかったのは


本当だった