re:START〜また、君と、

私は祐介君と学校を出た


サボっちゃったな・・・


「・・・ごめんね?」


「気にしてない・・・


これからどうする?」


考えてなかったな・・・


制服だから 補導されるし


「・・・家 来る?」


「え?」


祐介君の言葉に 驚いた


今・・・なんて?


「親父も母さんも・・・


仕事で居ないし


兄貴は学校だから」


ぎゅ


手を握られて 少しビックリした


他に行く所はない


「・・・うん」


私は 気付いたら頷いていた


しばらく歩くと 閑静な住宅街に着いた


久々に・・・来たな


「・・・着いたよ」


目の前には 大きな家があった


豪邸に近い家・・・


ガチャ


祐介君が鍵を開けて


玄関のドアを開く


「・・・おじゃまします」


「俺の部屋に行こう?


こっちだよ」


靴を脱いで 手を引かれたまま


階段を上がった