そして 私の前にしゃがんだ


泣きそうなのが


自分でもわかった


「・・・大丈夫か?」


「・・・」


身体が震えていた


抑えろ・・・大丈夫


「誰だよ?」


「え?」


祐介君は 女子達の方を向きながら


立ち上がった


「人の彼女・・・泣かしたの


誰だって言ってんだよ!」


「・・・でも! 悪いのは


沢野先輩だし


私達 ただ祐介君の事が


好きだから」


ドン


祐介君の拳が 壁に当たった


「俺が好きなのは あんた等じゃない


美玲だよ・・・


もしまたこんな事したら


俺は女でも 容赦しないから」


祐介君がそう言うと


女子達は 顔を青くして


走って裏庭を出た