re:START〜また、君と、

---祐介side---


学校へ行く途中 美玲を見かけて


思わず声をかけてしまった


雨が降っているのに


傘も差さないで 立ち尽くしていた


思わず抱き締めてしまった


「・・・兄貴と何かあった?」


「・・・」


美玲が落ち込んでいるのは


だいたいは 兄貴が関係している


「とにかく こっち」


美玲の手を引いて


近くの東屋に向かった


「美玲? 大丈夫か?」


「・・・うん 平気」


そうは・・・見えない


すると 美玲が泣いているのが


わかった


「・・・俺がそばにいるから


何も心配しなくていいから」


「・・・」


俺は 兄貴が許せなかった