俺らしくない・・・わかってる


だけど 今更どうする事も出来ない


「・・・なんだよ それ


じゃあ彼女に言うのかよ?


兄貴と美玲の事」


「ああ・・・別にわかって


もらおうとか思ってないから」


「結局・・・自分の彼女を


傷付けるんだな」


そう言って 祐介は


俺から離れた


その通りだな・・・


俺は・・・美玲と詩織を


傷付けている


「・・・俺なら 美玲を傷付けたり


悲しませたりしない


兄貴には 無理だと思う」


俺には・・・無理か


そんなの・・・わかってる


「俺は もう絶対に美玲を


傷付けないって決めたんだよ


だから・・・詩織に全部話す」


「じゃあ勝手にしろよ


今度は その彼女が傷付くか


また美玲が傷付くか・・・


俺は何があっても美玲の味方だから」


そう言うと 祐介は俺の横を歩いた