re:START〜また、君と、

こんな所・・・詩織に


見られたくない


だけど これ以上


拓巳と居ると どうにか


なっちゃいそうだった


「・・・本当に もう大丈夫だから」


そう言って 拓巳から離れた


私・・・何やってるの?


いつまで こんな気持ちを


募らせるの?


どうすれば・・・いいの?


『拓巳君と別れろよ!』


『不釣り合いなのが わからないの?』


ドクン ドクン・・・


やだ・・・やめて


聞きたくない


私は両耳を手で塞いだ


「美玲? 大丈夫か?」


「・・・嫌 どうしてそんな事言うの?」


「美玲?」


呼吸が・・・出来ない


「おい! 美玲!?


しっかりしろ!


大丈夫だからな?」


ぎゅ


私は 気付いたら拓巳に


抱き着いていた